串カツ田中(国内344店舗/2025年11月末時点)を中核に、本格イタリアン「PISOLA」など複数の飲食ブランドを展開。店舗設計・施工、デザイン、システム開発もグループ内で手がける多角的なライフスタイル企業。2026年3月に串カツ田中ホールディングスから社名変更し、「食×旅×体験」を軸に海外展開も視野に入れた第二創業期を歩む。東証スタンダード上場
Case Studyネクストステージの実績・事例
既存店170店舗が過去最高年商突破。
経営の決断を、現場の実行につなげる
トップで証明された効果を、中間層へ
峯役員の現在のミッションを教えてください。
- 峯
-
ユニシアホールディングスの執行役員として串カツ田中事業を担当し、株式会社串カツ田中の営業本部長を兼任しています。直営店・フランチャイズ店を含めた全国350店舗の営業統括が主なミッション。ブランド価値の向上と、売上・利益にコミットしています。
僕自身は16年ほど前に、串カツ田中の1号店でアルバイトをしていたんです。当社は現場からのキャリアパスが多く、僕もその一人。店長、西日本エリア担当を経て、数年前に全国の営業統括へ。会社の成長とともに、担当する領域も広がっています。
経営チームだけでなく、ゼネラルマネージャー(GM)/スーパーバイザー(SV)層でも『すごい会議』を開始した意図をお聞かせください。
- 峯
-
経営層に導入後、業績に変化が起きたことが拡大の理由です。「これを現場を統括する中間層で実施したら、さらに業績が伸びる」。そんな発想で、1年前にGM/SVを対象とした2つのプロジェクトをスタートしました。
それ以前に、GM/SV層に関してどのような課題感がありましたか。
- 峯
-
新しい施策を打ち出しても「やり切る」ところまでいかない、PDCAが回りきらないのが課題でした。『すごい会議』は、目標を定めてコミットメントをつくり、進捗管理を徹底していく仕組み。まさに、そこを機能させたかった。
これまでも店長会議やマネージャー会議などは実施していましたが、この『すごい会議』で明らかに動きが変わりました。
過去最高年商続出。『どのようにすれば』が、合言葉
この1年間のGM/SVチームのセッションで、最も変化したことはなんですか。
- 峯
-
参加メンバーの思考と発言です。これまでは課題が出ると、「いや、でも」「リスクがあって」「それは難しい」など、ネガティブな発言も多くありましたが、「どのようにすればできるか」と、課題とスムーズに向き合い、前進させる方法を考えられるようになった。
今では、私が高い目標を設定するとメンバーがそれを上書きしてくるほどです(笑)。しかも、直接『すごい会議』を受けていないメンバーにも、その思考やコミットメントの管理の仕組みが広がっていて、組織全体に変化が起きています。
業績などの数字面で、どのような成果が生まれましたか。
- 峯
-
昨年の売上では、既存店(新店オープンから18カ月経過した店舗)313店舗のうち54%が、過去最高年商を記録。串カツ田中はオープン直後に一番売れることが多い業態なので、今までにない成果です。
その成果の起点はどこにあったと見ていますか。
- 峯
-
昨年4月に新名物の「無限ニンニクホルモン串」を販売開始した事が起点ですが、それ以外にも客数増加に向けた取組の成果が大きく伸びました。その結果が半数以上の店舗で過去最高年商を記録できた要因だと思っています。高い目標を立て、『その目標をつくらなければ起こらなかったことの実現可能性が最大化する。』──この思考がメンバーに根付きつつあります。
また、達成する店舗とそうでない店舗の差は、僕がいうにはマネジメントに違いがあります。現場の店舗に目標を提示し、マイルストーンとKPIを設定し、進捗を週次の会議で管理する。その徹底度合いで結果は大きく変わります。
- N高須
-
私が思う成功の要因の一つは、セッション構造ですね。冒頭の1〜1.5時間を「うまくいったこと」の共有に使い、通常の3〜4倍の時間をかけることで「成功事例をつくりにいく」行動が自然と生まれる。参加しているのは30人いるGMの中から選ばれたハイパフォーマーばかりなので、持ち寄る事例の質も高いんです。
各々が自分の成果を持ち寄り、他のメンバーはそれを現場に持ち帰って再現する。その結果を毎回全員が言語化する。この繰り返しが組織の基準を上げています。
峯役員にとって『すごい会議』はどんな体験でしたか。
- 峯
-
導入当初は、経営チームのセッションメンバーとして会議の面白さを感じる一方で、キツさも感じました。コミットすればやることは増え、毎週進捗を問われる。自分の担当領域に問題解決のスポットが当たるのが嫌な時期もありましたね(笑)。
もちろん、今は違います。その場で解決策が生まれて前に進むので、会議で問題を扱ってもらえる方がありがたい。
考えが変わったきっかけは、僕自身の目標達成への意識の変化です。GM/SVチームの意思決定者を務めることで、責任の大きさも意思決定者の気持ちも分かるようになった。僕自身が「達成する」と決めたことが大きいのかもしれません。
伝染する思考、上がる基準
会議の参加者以外にも、『すごい会議』の広がりが生まれているそうですね。
- 峯
-
セッションに参加していないメンバーも、マネージャー以上は全員がコミットメントリストとマイルストーンを持ち、『すごい会議』の思考や進捗管理を実践しています。「セッションをオブザーブしたい」という積極的な声も聞こえますね。
セッションメンバーの成果を見た周りが負けじと変わろうとする。その連鎖が組織全体を底上げしています。
御社のみなさんがここまで主体的に動けるのは、なぜだと思いますか。
- 峯
-
GM/SV層は、積極的に評価制度と連動させているので、そこへのモチベーションはあると思います。ただ、評価に限らずやり切ってくれるのが当社社員の魅力。加えて、問題解決を楽しんでいるのが根本じゃないかな。
仲間で切磋琢磨し、うまくいけばスポットが当たる。やっただけ成果が出るので、やる気につながる仕組みです。
もっと多くの社員が『すごい会議』に参加できるよう、「社内コーチとして他のメンバーにもセッションを実施してほしい」という声も上がっています。
社内にコーチを育てる。“コーチ”だから見えること
プロコーチと同等のスキルを身につける、社内コーチ人材育成プログラム(ICTC)にご参加いただいたそうですね。
- 峯
-
私と役員の2名で参加しました。『すごい会議』の効果を実感するなかで、自分たちがコーチになれば組織全体の問題解決を「もっと自走させられる」と、考えたのがきっかけです。
受講後の変化、コーチとしての活動についてお聞かせください。
- 峯
-
『すごい会議』への理解が急速に深まりましたね。「このフレーズにこんな意味があったのか」と、気づきの連続です。ただ、ICTCを受けただけで問題解決を回せるかというと、そう簡単ではないはず。『すごい会議』を2年間受けてきた下地があってこそ、社内コーチとして機能する実感があります。
実際にコーチとして会議を回すと、メンバーの「思考と発言」が変わっていく様子が体感として伝わってくるんです。プロコーチには及びませんが、『すごい会議』は構造が強いので、成果につながる解決策が生まれる。今もコーチとしての力をつけるために、高須さんの別チームのセッションをオブザーブしています。
会議メンバー・意思決定者・社内コーチと、3つの立場を体験されることの、効果を教えてください。
- 峯
-
3つの役割を経験しているからこそ、今の自分があります。メンバーとして効果を実感し、意思決定者として責任の重さとスピードを身体で理解する。コーチとして回す側に立つことで、また別の景色が見えてくる。
それぞれの立場が補完し合いながら、会議の解像度が上がっていく感覚です。
ICTCをどんな方におすすめしますか。
- 峯
-
会社をこれから担っていくであろう方や、社内の問題解決を促進していきたい方かな。または、会議メンバーで「機能し切れていない人」が受講しても、面白いかもしれません。『すごい会議』への理解が深まり、その人自身が変わるチャンスになる。
もうひとつ、ICTCの魅力は参加企業の業種が幅広いことですね。異業種でも問題や課題があるのはどこも同じ。「どんな会社も、この会議をやればよくなる」と、気づいたことは大きな収穫でした。
スタックした問題をゴールに導き、伸ばす
高須コーチが伴走する価値、その魅力をどう感じますか。
- 峯
-
飲食業界の幅広い知識はもちろん、豊富な知見を織り交ぜながら進めてくれる点が魅力です。特に、問題解決がスタックしたときに別の角度から切り込み、必ずゴールに導いてくれる力がすごい。しかも、僕たちが妥協しそうな瞬間を見逃さず、「本気でやる気はあるのか」と突いてくれる。コーチの本気さですね。
- N高須
-
「コーチとして、意思決定者よりもこの会社を成功させることに本気か」という問いを常に意識し、自分に課しています。
高須コーチの『すごい会議』を、どのような方におすすめしますか。
- 峯
-
困っていない会社はないと思っているので、基本的にどんな会社にもおすすめします。「ここは順調」と思っていた領域ですら、『すごい会議』で「ひどい真実」を挙げると問題とブレイクスルーへの伸びしろが見えてくるのが面白い。
導入するなら、まず経営チームから始めて、マネージャー層・事業部チームへ広げていくのがおすすめです。トップが全体目標とKPIを定め、現場チームが現場の問題を解決していく。トップと現場が連携して初めて、施策が本当に動きます。
欲を言えば、店長層、ゆくゆくはアルバイトまで『すごい会議』文化を広げていけたら最強ですね。社内コーチを増やし、そこまで届ける構造をつくろうと今まさに考えています。
「串カツ田中」を超えて、インフラへ
会社としての今後の方向性と、ご自身のビジョンをお聞かせください。
- 峯
-
当社は今が第二創業期。「串カツ田中」の枠を超え、ユニシアホールディングスとして「食とおもてなしで世界の暮らしと旅を豊かにするインフラになる。」というミッションを新たに掲げました。
ミッション実現に不可欠なのは、従業員の成長。社内コーチとして高須さんのように変化を与えられる存在を目指したいですね。営業領域だけでなく、さまざまな部署の問題解決を走らせて成果に伴走するコーチになりたい。
成果が出て社員がうれしそうにしている瞬間にたずさわっていけることが楽しいし、面白いんです。その喜びを広げていきます。
『すごい会議』とは、なんでしょうか。
- 峯
-
「会社の成長の起爆剤」です。高い目標を掲げ、問題解決をし続ける。その繰り返しが会社を確実に成長させる。始めれば間違いなく成長する、そう言い切れます。
ありがとうございました。
一覧へ戻る