創業40年。エンターテイメント事業、飲食事業、フィットネス事業など多角的に手掛け、店舗数は国内約60店舗、グループ従業員数は1,000人を超える。ラーメン店「大和家」や「田田」、ゲームショップ「PAO」、女性向けフィットネス「カーブス」ほか、海外にも進出。多様な業態で成長を続ける
Case Studyネクストステージの実績・事例

「決断力」が組織を動かす。利益233%&最高益更新。
“曖昧さ”のなかでも進み続ける組織づくりへの挑戦
7年ぶりの「すごい会議」。事業部への導入で成長にフォーカス
今回の導入の背景と目的を教えてください。
- 町田
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当社は、エンターテインメント、飲食、フィットネスなどの多角的な事業展開が強みです。僕が部長を務める事業部でも複数の事業を抱えています。
ただ、一方で「何を軸に売り上げや利益を追うのか」が曖昧なまま進んでいる実感があり、意思決定にブレが生じるなど、組織の一体感や推進力を欠く場面もありました。
売り上げの要となる事業部だからこそ、方針を絞り込み、より高い成果につなげたい。加えて、管理職の育成や会議の生産性向上も導入目的のひとつとして事業部に導入しました。
貴社では、8年ほど前にも『すごい会議』を導入いただいたそうですね。
- 町田
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当時の僕は転職してきたばかりで、『すごい会議』が何かもよくわからないまま、数回だけ参加しました。
その後、会社としては7年間『すごい会議』を内製化してきましたが、気づけば単なるタスク管理の会議に形骸化していたのが実態です。
今回、改めてプロのコーチとともに成果にフォーカスし、組織にブレイクスルーを起こすことを狙いました。僕自身としても、本格的な参加は今回が初めてです。
プロジェクトの「意思決定者」として、何を期待しましたか。
- 町田
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僕は入社以来、上司不在の環境にいることが多く、ほぼ自己流の判断でここまで進んできました。しかし、事業部長という立場上、全社視点での決断が求められるシーンも増え、「何を基準に判断すべきか」と、悩むことが多くなったんです。
『すごい会議』を通して僕自身の意思決定の精度を高め、同時に、チームの実行力向上を期待しました。

半年で売上19%増、利益額前年比233%達成
導入後に、どのような変化が生まれましたか。
- 町田
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導入前の半期売り上げが前年同期比88%だったのに対し、導入後は107%まで回復。利益額も前年比233%と大幅に増加し、1月には過去最高の単月経常利益を達成しました。粗利率や人件費率といったKPIも、顕著に改善しています。
行動面では、部員たちに「どうすればできるか」と、考える癖がつき、初動までのスピード・行動量が格段に増えたことが大きな変化です。
成果の出やすい事業であることは確かですが、行動と結果を可視化して管理したことで、「行動すれば成果が出る」と、彼らも手ごたえを実感できたはず。これまで以上に、仕事の面白さや達成感を実感しているんじゃないかな。
『すごい会議』で「高い目標を設定する」ことで、目標への意識はどのように変化しましたか。
- 町田
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僕たちがこれまで掲げていた目標は、「努力すれば手が届きそうな」ライン。前年比120%程度の成長が現実的な水準であり、その上を目指す発想はありませんでした。しかし、『すごい会議』では、150%以上の成長を当たり前の水準として捉えます。
当初は、その目標設定に懐疑的な空気もありましたが、達成できるかどうか分からないプレッシャーがあるからこそ、行動の量も質も劇的に変化する。結果、数カ月後には過去最高益を達成し、「成果は行動に比例する」と、確信しました。
さらに、参加者全員が目標に当事者意識を持てたことで、日々の業務を単なる「タスク」ではなく「目標達成のプロセス」として捉え直すことができた。
目の前の「できそうなこと」をこなすのではなく、「目標達成につながること」を選び、実行する。この意識の転換は、僕たちだけでは決して生まれなかったものです。

マネージャーの「意思決定力」を爆上げする
町田部長ご自身をどうアップデートできましたか。
- 町田
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最大の変化は、僕自身の意思決定のスピードが格段に上がったこと。以前は、可能な限りの情報を集め、リスクを想定して慎重に判断するスタイルでしたが、曖昧な状況下でも意思決定して前進できるようになりました。
僕が「やる」と、明確に意思決定した瞬間、チームの動きが一気に加速する。そのダイナミズムを体感して以来、「悩むより先に動き、意思決定を正解にしていけばいい」と、考えが変わりました。
意思決定と実行の好循環が、チームの新たな強さにつながっています。
導入により生まれた変化や成果のなかで、最も大きな「喜び」は何ですか。
- 町田
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一番の喜びは、部員たちに仕事を任せられるようになったことですね。以前は、「自分がやったほうが早い」「みんなも忙しいだろう」と、僕が業務を抱え込んでいたんです。
でも、判断軸が変わり、僕がすべきは「目標に対して効果的な選択をすること」だと気づいた。自分の役割が、これまで以上にクリアになった感覚があります。

『すごい会議』に欠かせないのがコーチの存在です。高須コーチの貢献をお聞かせください。
- 町田
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形式的な進行ではなく、当社の事業特性や組織文化を理解した上で『すごい会議』のフレームワークを伝えてくれる点が魅力です。実情に即して柔軟に導いてくれるので、実践に活かしやすい。
また、高須さんご自身が飲食業界に精通し、当社のビジネス構造を深く理解してくれている点も心強いですね。ファシリテーターというより、実務に並走してくれるビジネスパートナーです。
さらに特筆すべきは、高須さんの圧倒的な“熱量”。常に前向きなエネルギーで僕たちに推進力を与えてくれる。投げる質問や場のつくり方など、すべてに学びがあり、僕自身も高須さんの言葉をまねています。
高須コーチの視点で、このチームと町田部長の素晴らしさを教えてください。
- N高須
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まず、チームについて印象的だったのは、実行につながるアイデアが、すでにみなさんの中にしっかり存在していたことです。『すごい会議』という場を通じて、それらが引き出され、形になっていった。そのポテンシャルの高さが、このチームの可能性の表れです。
そして町田さんの強みは、メンバーの心情に配慮しながら意思決定ができること。そのプロセスがあることで現場に納得感が生まれ、「決めたことを実行する」と、遂行力が高まっています。

成功事例を転送し、さらなる成長を狙う
当初は半年間の契約でした。その後も契約を更新いただいた理由を教えてください。
- 町田
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契約を継続した理由はシンプルに、「成果」です。最高益を更新し、事業の可能性を改めて実感した今、継続しない選択肢はありませんでした。
僕の意思決定のスピードは上がり、PDCAがしっかり回るようになり、挑戦への前向きさも生まれている。リアルな成長実感が継続の理由です。
今、取り組んでいる新たなプロジェクトについてお聞かせください。
- 町田
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この半年間でつくりあげた成功事例を、他の商材・事業に横展開していくことが目的です。現場に近いマネージャー層を新メンバーに加え、『すごい会議』に触れる層を拡大しました。
印象的なのは、既存メンバーが自発的に「教える」立場に回り、チーム内に学び合う文化が生まれていること。こうした動きが、組織全体の底上げや部署間の連携強化へとつながっていくことを期待しています。

「曖昧な状況でも前進し続ける集団」としての挑戦
『すごい会議』は、町田部長にとってどのような体験でしたか。
- 町田
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曖昧な状況でも前進し、過去の延長線上にない成長を描くための意思決定を支えてくれるもの。それが僕が体験した『すごい会議』です。
一方で、高い視座を持ち、経営視点で未来を見通す力が自分に不足していることも痛感しました。目先の成果や現場感覚に引っ張られるのでなく、「会社の未来への最善策はなにか」。そこを起点に意思決定できるよう、自分自身をアップデートしていきます。
どのような組織・チームに、『すごい会議』はマッチすると思いますか。
- 町田
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熱量はあるのに成果につながらない組織や、リーダーの想いがうまく伝わらずに悩んでいるようなチームですね。その「熱」を行動や計画に落とし込み、成果に転換する方法を実践で学べます。
当社は「温度感」を大切にする組織なので、高須さんの真剣な熱量や前向きに問題を解決する『すごい会議』のスタンスがマッチしました。

導入から現時点までの満足度をお聞かせください。
- 町田
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120%と言いたいところですが、まだ目標を達成していないので100%。これまでも、さまざまな研修やコンサルティングを受けてきましたが、『すごい会議』ほど成果に直結するものはありませんでした。「知って満足」ではなく「現場で実践して結果が出る」ことに、価値がある。
まずは目標達成を目指し、達成後ももちろん続けたいですね。リーダー陣の視座を高め、会社の未来を創造するために、人材育成の場として『すごい会議』を活用します。
今後、どのように第3事業部を発展させていきますか。
- 町田
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7年前、社員6名でスタートしたこの部署も、いまでは40名を超える組織に成長しました。業績は順調なものの挑戦の機会が減り、当初の勢いが薄れていたことも事実。
『すごい会議』は、その停滞感を破り、かつてのスピード感やビジネスのダイナミックさを取り戻すきっかけをくれた。僕自身、内にみなぎるエネルギーを実感します。
リスクや不安があっても、まず意思決定し、実行に移す。「とにかくやってみる」というマインドを、チームに今一度根付かせ、「曖昧な状況でも前進し続けられる集団」にする。それが、目指す姿です。
