不動産売買事業部 営業推進課 課長 池田 直輝 氏
空き家や再建築不可物件、共有持分物件などの一般的な不動産会社では取り扱いが難しい「訳あり物件」の買取再販を主な事業に、借地・底地買取や土地買取など、多様な不動産取引に対応。2023年11月には東京証券取引所の東京プロマーケット市場に上場し、次なる展開に向けて全国各地への支店展開を進める
空き家や再建築不可物件、共有持分物件などの一般的な不動産会社では取り扱いが難しい「訳あり物件」の買取再販を主な事業に、借地・底地買取や土地買取など、多様な不動産取引に対応。2023年11月には東京証券取引所の東京プロマーケット市場に上場し、次なる展開に向けて全国各地への支店展開を進める
「2日間の会議で何も決まらなかった…」入社して間もなく、初めて参加した経営合宿で非効率さを痛感した経験がありました。そこで思い出したのが、以前から接点があった『すごい会議』のフレームワーク。森コーチとは10年来のご縁で、彼のファシリテーションに衝撃を受けて以来、「こんな人材を社内でも育てるべきだ」と、常々感じていました。
そこで、『すごい会議』とICTCの導入を社長に猛プッシュ。社内に“会議の質”を支える仕組みをつくるには、自分がまず学ぶ必要があると考え、バックオフィス部門の代表としてコーチに立候補しました。
私は営業推進部門の責任者として、営業部全体の業務改善を担当しています。受講のきっかけは、佐々木からの誘いでした。
佐々木と違って『すごい会議』自体が初めての体験だったので、当初は「なんじゃこれは」というのが正直な印象でした(笑)。しかし、会社が成長フェーズにあるなかで、共通の価値観を持ち、意思決定を加速させることの重要性を感じ、受講を決めました。
受講後すぐに、営業部門と人事部門で“社内すごい会議”のプロジェクトを立ち上げました。それに加え、誰でもマネージャーを指名して1on1を申し込める「希望者1on1制度」、全社員が対象の「個人コーチング制度」もスタート。
「希望者1on1制度」は、マネージャー以上を相手に誰でも指名できる仕組みで、私が20件と社内で最も多く指名されたんです(笑)。社員は、会話することで「自分の課題に気付けた」「話すことで解像度が上がった」と、言ってくれています。
コーチングを通じて、社員のなかに「これは解釈や感情ではなく事実として何が起きているのか?」「何が本当の問題なのか?」という視点が、少しずつ根付いてきたのを感じます。たとえば、「支店の雰囲気が悪い」「話を聞いてくれない上司がいる」といった声が上がっても、それは“解釈”であって“事実”ではない。
『すごい会議』の手法通りに「事実と解釈を分ける」ことを徹底し、「具体的にどういう反応だったのか」「何が起きていたのか」と、事実ベースに置き換えるよう繰り返し問い続けました。
実際に営業現場では、これまで「お客様に響かなかった」「全然話聞いてくれなかった」という報告が多く、それ以上掘り下げることができていなかったんです。その点で、私も「事実と解釈を分ける」ことの浸透に注力しました。
結果、「何をどう改善したらどんな成果が得られるのか?」といった、「問題の特定」→「課題解決」のステップを現場レベルで考えられるようになった。『すごい会議』の思考や型を徹底できるようになったことが成果を加速させることにつながっていると思います。
月に一度の講義以上に、毎日のワークに効果を感じました。たとえば“1日1質問”など、決められたワークを毎日実施し、受講者のグループチャットに報告するんです。
週に一度、月に一度の講義だけでは学んだ気になって忘れてしまうようなことも、日常レベルで徹底して実践できるので、学びが定着する実感がある。講師からの熱いフィードバックもあり、かなり効果を感じました。
僕も日々のワークが印象に残っているのと、講師の方の『すごい会議』コーチとしての意識の高さやコンテキスト、所作などに非常に刺激を受けました。
定性的な変化として、「高い目標を掲げ、それを本気で達成しようとする挑戦的なあり方」が広まった実感があります。ある営業社員は「支店長になりたい」という目標に対し、まずは、営業として圧倒的な成果を出すことを意思決定。「半期で8,000万円の売上総利益を目指す」と、宣言し、実際に4カ月で6,000万円超を達成しました。
支店長層のマインドも変わりましたね。以前は「与えられた目標をやる」という受け身の姿勢も見られましたが、今では「自分たちがどう変わるか」「数字に対してどう動くか」と、主体的な視点が育ってきた印象です。
『すごい会議』のセッションとICTCの受講を並行して進めたことで、人材成長が加速し、定量的にも成果が出ています。導入後の売上総利益は、最終的に24億円で着地。前年比193%という急成長、かつ過去最高の実績で
す。目標を達成するために、店舗数も5店舗から12店舗に拡大しました。
一方で、急成長の裏で課題が顕在化したことも事実。店舗拡大によりマネジメント経験の浅い支店長が急増し、「人が動かない」「問題が見えない」など、マネジメント課題と向き合わざるを得ない状況に。それもまた“気付けたこと”が大きな収穫でした。その支店長たちも『すごい会議』に参加することで、ティーチングとコーチングの違いやマネジメントの手法を学び、急速に成長しています。
行動変容ツールですね。会議のルールや手法に沿って進むことで思考・発言・行動が変わり、結果的に「人」に変容が起きる。現場の延長上で行動するのでなく、目標から逆算して打ち手を考えるというフレームも、その変容が起きる大きな要素です。
組織やチームの可能性を最大化し、育成するもの。それに尽きます。
私自身、コーチとしての行動やあり方が問われることで、自分自身の意識行動が変わって問題解決力が高まるなど、さまざまな成長を実感しています。
また、受講を通じて、自分自身が「人が成長することにこんなに喜びを感じるんだ」と、気付かされました。特に、自分の問いかけ一つで、相手の行動や考え方が少しずつ変わっていく。そのプロセスにかかわれることにやりがいを感じます。
企業において「人材の可能性を追求することの価値」がどれだけ大きいか、身に染みて実感しました。
ICTCを受講することで、コーチとしての役割を学び、成長に必要なあらゆるスキルを習得できます。社内の会議が形骸化していたり、意思決定のスピードや人材育成に課題を感じているなら、導入を検討されてはいかがでしょうか。組織に推進力をもたらし変化を起こしたい方、現場に“自走力”を根づかせたい方には、ぜひおすすめしたいプログラムです。
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